リサイクルドラムの豆知識

リサイクルドラムって何?

リサイクルトナーについて調べていると、よく目にするのが、「ドラム」という単語です。
ドラムと言っても、音楽で使用する楽器のドラムとは異なるものです。

レーザープリンターのドラムとは一体どのようなものなのか、気になった方もいらっしゃるかもしれません。
今回はトナーとドラムの関係、そしてリサイクルドラムについてまとめました。

ドラムとは何か。

プリンターを長く使用するうちに印字がかすれたり、一部が薄くなったりという問題に出くわしたことはないでしょうか?
こういったトラブルの際、問題の解決に必要なことは、殆どの場合トナー交換ですが、稀に『ドラム』の交換が必要というケースもあります。

トナーとは印字するために必要な粉をカートリッジに封入したもので、
消耗品であるため、一定の枚数を印刷したら交換が必要になります。
当店ではこのトナーのプリンターメーカー純正価格が非常に高いので、コスト削減のため、リサイクルトナーのご購入をお勧めしています。
(※「リサイクルトナーの豆知識」の記事をご参照ください。)

これに対し『ドラム』というのは、トナーを紙に転写する役割を果たす「部品」です。
動作の仕組みとしては、静電気が帯電した『ドラム』にレーザーの光が当たると、その部分だけ静電気が抜けて、トナーが付着します。それ以外の部分は静電気によりトナーが弾かれ、付着しないため、印刷に必要な部分に必要な量のトナーを付けることができ、印刷を可能にしています。
(※印字の仕組みについては「レーザープリンターの印刷の仕組み」についての記事をご参照ください。)

呼び方としては、『ドラム』の他に、『感光体ユニット』、『ドラムカートリッジ』、『イメージドラム』、『ドラムユニット』などがあります。
メーカーにより呼び方の変わるパーツですが、総じて『ドラム』と呼ばれることが多いようです。
レーザープリンターにはこの『ドラム』というパーツが必ず存在しています。

リサイクルドラムとは

ドラムの表面はとても繊細な仕様で、転写する際に印刷紙に触れることで擦れてキズが付きやすくなり、転写後にドラム表面に付着した微細なホコリなどを掃除するためにワイパーパーツがドラムを拭うと、さらにキズが付きやすくなります。
表面が傷ついたり、摩耗して凹凸ができると、トナーが正しく乗らなかったり、
クリーニングがうまくいかなかったりしてしまい、転写が上手くできなくなります。
その結果、印字が薄くなってしまったり、縦方向に線がついてしまい正常に印刷されないといったトラブルが起きてしまいます。

トナーと比較すると、激しく摩耗するものではなくとも、ドラム自体も消耗品ですので、ある程度期間が経過すると交換が必要です。
ドラムの表面に塗布してある物質は、メーカー独自の物が多いため、製造方法は、トナーのようにメンテナンスの後に粉を封入したら終わりというわけではありません。

リサイクルドラムは製造工程において純正ドラムに使用されているものと類似の感光素材を塗布し、傷がついたり、摩耗して凹凸ができてしまったドラムの表面部分を滑らかな表面にすることで、純正ドラムに近いものに仕上げています。
しかしメーカーの感光素材が独自のものが多いため、純正品と全く同じ仕上がりにはならないことが難点です。

リサイクルドラムで白と黒のコントラストを出すことはできるのですが、
階調表現が上手くできない場合があり、カラーやグレースケールではうまくいかないというケースがあります。
そのため、白黒印刷の文書を大量に印刷することが目的の場合は、
リサイクルドラムを使用した方がコストもかからず、お得であると言えます。

 

記事で紹介した商品・関連商品など

カシオ N60-DSK リサイクルドラム ■ブラック 印字枚数:38000枚販売価格: 7,496円 (税込)