どんな仕組みをしているの?トナーカートリッジ

レーザープリンターでの印刷に必要不可欠な、トナーカートリッジですが、そのトナーカートリッジの中身を個人の使用で分解したりしてみることは、そうそうないでしょう。このトナーカートリッジの中身はかなり複雑な構造になっています。

今回は、トナーカートリッジの構造についてまとめてみました。

感光体ドラム

レーザープリンターの中には、『感光体ドラム』というパーツがあります。この『感光体ドラム』は印刷する内容を転写する際に活躍します。トナーがドラムに乗って、そして、そのトナーが用紙に乗り移るという流れで印刷がなされます。
この、ドラムの表面に傷がついたり、摩耗や紫外線などによって劣化したりすると印刷の質が落ちてしまい、不要な点や、線が入ってしまったり汚れて見える、かすれて印刷されたりするなどの症状になって現れます。

そのため、リサイクルトナー製造工場では、リサイクルの過程で、毎回新しい『感光体ドラム』への交換をしています。
実は、この感光体ドラムは、トナーカートリッジ内に使用されるパーツの中でも最も高価な部分になります。

帯電ローラー

『帯電ローラー』は、感光体ドラム表面に静電気を帯電させる役割をしています。
この部分に汚れ・キズ・劣化などの不具合がありますと、黒線・黒点・汚れ・かすれ・薄い等のトラブルが発生する原因となります。

ドクターブレード

『ドクターブレード』は、現像ローラー上に付着するトナーを均一に保つ役割をしています。
この部分が、磨耗していたり、キズが入っていると、トナーを均一に付着することができなくなってしまい、印字の品質が落ちてしまったり、汚れや黒線などのトラブルが発生したりします。

ワイパーブレード

『ワイパーブレード』は、感光体ドラムに付着したトナー(用紙に転写した後、残ったトナー)をふき取り、感光体ドラム表面をきれいに保たせる役目をしています。
この部分に、磨耗、キズ、歪み、劣化などがあると、感光体ドラムのトナーをきれいに拭き取れないことにつながり、印刷物に黒線・黒点・汚れ等のトラブルが発生する原因になってしまいます。

現像ローラー

『現像ローラー』は、印刷時に感光体ドラムにトナーを付着させるためのパーツです。
このローラー部分に磨耗、キズがあると、印刷時に汚れ・黒線・かすれ・S字模様等の不具合が発生することがあります。

リカバリーブレード

『廃トナーボックス』からトナーが逆流するのを防ぐためのブレードです。
この『リカバリーブレード』が劣化すると、廃トナーボックスからトナーが逆流して用紙を汚してしまったり、プリンター内部を汚してしまったりします。

ひとくちにトナーカートリッジと言っても、このように多くのパーツで構成されています。繊細な部品も多いことから、注意して取り扱うことをおすすめしています。

記事で紹介した商品・関連商品など

OKI(沖データ) TNR-C4KK2 リサイクルトナー ■ブラック【大容量】 印字枚数:5000枚  対応機種:C511dn/C531dn/MC562dn/MC562dnw5,498円 (税込)