リサイクルトナー、そして環境保護

現在、レーザープリンターを使用する多くの企業様やお客様が購入している、トナーカートリッジですが、使用済みになり、空になったトナーカートリッジをゴミとして処分する際は、『産業廃棄物』として処分することになっています。

『産業廃棄物』は、一般のごみとは異なり、各都道府県で許可を受けた専門の回収業者が引き取ることが定められています。回収後は、埋立処理もしくは、焼却処分されます。

他の処分方法として、購入したメーカーへ返却するという方法もあり、返却された後にリサイクルしているメーカーもありますが、産業廃棄物として処分されているケースのほうが多いのが現状です。

これを受けて、10年以上前に産業廃棄物の削減と、自然環境保護の観点から、使用済みの空カートリッジをリサイクル再生し、再度使えるようにする取り組みが始まりました。これこそが、リサイクルトナーの起源です。

リサイクルトナーで環境保護に?

例えば、「コストパフォーマンスが良い」という理由で購入をしているとしても、結果的にリサイクルトナーを使用することは自然環境の保護につながっていきます。さて、どうしてリサイクルトナーの使用が自然環境保護に繋がるのかについて少しまとめてみたいと思います。

環境保護の貢献できる理由は、何といっても廃棄物の削減と資源の有効利用という点が大きいでしょう。例えば、新品のトナーカートリッジのみを使用した場合、6回使用すればそのまま、その6本が廃棄されます。
ところが、リサイクルトナーの場合には、各製造会社が設定しているリサイクル上限回数にもよりますが、処分される本数は多くても2〜3本程に抑えられます。すなわち、単純にゴミが減るということになります。

近年、環境問題についてはニュースや新聞でも報じられるようになりました。これはもはや地球上の人類に共通する課題と言えるのではないでしょうか?この日本に置きましても、環境問題に配慮した法案が可決/施行されています。

各環境関連法はメーカーに義務付けることが多いのですが、中でも「グリーン購入法」と言うのは、メーカーのみならず、消費者である私たちにも、環境に配慮した商品を購入しようと促す法でもあります。

グリーン購入法適合商品

グリーン購入法(正式名称:国等の環境物品等の調達の推進等に関する法律)
この法律は製品やサービスを購入する際に、その商品やサービスは環境に配慮しているか、その商品やサービスの必要性などをよく考え、環境への負担ができるだけ少ないものを選んで購入することを促す法律です。

グリーン購入法が定められたことで、環境に配慮した環境物品を選ぶことが法的にも求められるようになりました。
しかし、購入者自身が環境によいものを選ぶだけのことを課せられる法律ではありません。商品を供給している企業側にも、環境に配慮した製品の開発が求められています。

このグリーン購入法が定められた中で、レーザープリンタ用のトナーカートリッジについては、2007年2月に特定調達品目(国等の各機関が重点的に調達を推進する環境物品等の種類)に追加されました。
『特定調達品目』とは国が、リサイクルなど、使用後の工程で、廃棄物にならないような工夫が、施されている商品を選んで使用する事が推奨されている品目のことをいいます。

トナーカートリッジが「特定調達品目」となったことで、環境に配慮した製品開発が進められてきています。
トナーを製造する企業に求められていることは、カートリッジの回収、再使用、リサイクルに取り組むことであり、それらを一定基準を満たしていくことが大きな課題となっています。

記事で紹介した商品・関連商品など

コニカミノルタ A0X5170 リサイクルトナー ■ブラック【大容量】 印字枚数:6000   対応機種:magicolor 4750DN6,056円 (税込)