レーザープリンターの種類

総称して『レーザープリンター』と呼ぶタイプのプリンターですが、大きく分けて4種類のタイプがあります。

・モノクロレーザープリンタ
・カラーレーザープリンタ(ロータリー式)
・カラーレーザープリンタ(タンデム式)
・カラーレーザープリンター(中間転写方式)

今回の記事では、その4種類にどのような違いがあるのかをまとめてみました。

モノクロレーザープリンター

1ページ単位でプリントできるという特性を持っているため、『ページプリンター』とも、またレーザー光線を利用することから『レーザービームプリンター』とも呼ばれます。
感光体ドラムには光を通す物質が塗布されており、そこへレーザーで文字や画像の形を照射して像をつくり、現像、転写する方式です。
帯電→露光→現像→転写→定着といった5つの工程で1枚の印刷が行われます。
(詳しくは、「レーザープリンターの印刷の仕組み」の記事で解説しています。ご参照ください。)

基本的にはコピー機と同じ仕組みなのですが、高速印刷ができて印刷時の音が静かという特長があります。

カラーレーザープリンター(ロータリー式)

『ロータリー方式』とは、シアン(青・C)・マゼンタ(ピンク・M)・イエロー(黄・Y)・キープレート(黒・K)(=以下CMYK4色)の4色が一体となったユニットを利用して、各色トナーカートリッジを回転させながら印刷する仕組みになっています。カラー印刷をする際、各色分がそれぞれに作業を行います。則ち、1回に1色、計4回の印刷を繰り返すので、 カラー印刷はモノクロ印刷の約4倍の時間がかかります。

しかし、ドラム(感光体ユニット)は、一本のみの使用なので、ランニングコストを抑えやすいというメリットもあります。

カラーレーザープリンター(タンデム方式)

『タンデム方式』では、CMYK4色のトナーを並列に並べ、各色のトナー毎にドラム(感光体ユニット)を設けている(ドラムを4本使用している)ので、CMYK4色のトナーをほぼ同時に転写させることができます。
その為、ロータリー方式に比べると、高速の印字が可能です。モノクロで印刷する場合にも、カラーと同様のスピードで、素早く印刷が可能です。

しかし、この方式では色ズレや色むらが発生しやすいという難点があります。

カラーレーザープリンター(中間転写方式)

『中間転写方式』は、帯電、露光、現像に続く肯定である転写を、「中間転写ベルト」というパーツに対して行いこの動作を4色すべてに対して行います。
中間転写ベルト上ですべてのトナー現像が形成されたら中間転写ベルトから用紙に転写を行い、最後に定着します。

結果として、定着以外のすべての工程を、CMYK4色全てに別々で行うという仕組みです。これはモノクロ印刷を4回順次に行うようなもので、印刷時間がかかってしまうのがデメリットと言えます。

このように、レーザープリンターでも、構造が異なりそれぞれに特徴が有りますので、「印刷物にクオリティを求めたい」、「とにかくコストを抑えたい」などの、
お客様の求めるニーズに合わせてプリンター選びを行うのが良いのではないでしょうか。

これからレーザープリンターの活用を検討されている方の参考になれば幸いです。

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