『画素』や『画素数』などという言葉。電気製品店でカメラの販売コーナー周辺で目にしたことがあるかと思います。
この『画素数』と言うのは、カメラのみではなく、印刷にも大きく関わる単語です。
今回は、この『画素数』についてまとめてみたいと思います。
画素数と解像度について
画素とは
デジタル画像やテレビの画面で像を構成している色が付いた最小単位の点を指していいます。パソコンを操作する方なら、『ピクセル』『ドット』という単語で馴染みがあるのでは無いでしょうか。「同じサイズの用紙に印刷する」という場合には、この『画素数』が高ければ高いほどキメ細かくキレイに高品質で印刷することができます。
解像度とは
画像の密度を表す数値です。
1インチあたりのドット数で表示され、単位としてdpi(ディーピーアイ)という表記が使用されます。dpiは「dots per inch(ドット・パー・インチ)」の略で、
1インチ毎にどれだけ「ドット」が含まれているか、という意味です。
この値が高いほど、きめ細かく、滑らかで、より綺麗な画像になります。
画素数、解像度の値が高ければ全て良し?
さて、ここまで『画素』と『解像度』がどのようなものかをまとめてきました。この『画素数』『解像度』ですが数値が高ければ高いほど、どんな印刷もキレイに仕上がるのかというと、そう単純なものでもありません。
実は、印刷物や用途によって最適な画素数、解像度というものが存在します。
例えば、A4サイズの用紙の場合、1200万画素~2000万画素あれば十分綺麗な印刷が可能です。それよりももっと多くの画素、もっと高い解像度で印刷すれば、一定数までは
よりキメの細かいキレイな仕上がりに見えるようになります。しかし、ある一定の画素数を超えてしまうと人間の目では判断できなくなります。
一般的に、その判断できなくなる境界が220~360dpiあたりであると言われています。
適正数値を超えると、「汚くなる」というわけでは無いにしても、人の目に区別がつかず、認識されない場合、画素数、解像度が高くても、全く意味を成しません。
印刷物のサイズや求める表現、用途などを考慮して、必要な画素数、解像度を求めるのが、印刷上手なのではないでしょうか。