FAXの豆知識

先の記事で『複合機』についてまとめてみました(「複合機ってどういうもの?」記事をご参照ください。)が、今回は、複合機に殆どの場合含まれているFAX機能に焦点を当ててみたいと思います。

皆様は、FAXがどのような仕組みで動いているかご存知でしたか?

FAXの仕組み

FAXは電話回線を使用していますが、一体どのようにして相手に同じ内容の文書を届けているのでしょうか?

実はこのFAXの文字は拡大鏡などを使用し、目を凝らしてみると小さな点の集合体で構成されています。つまり、FAXはまず用紙に書かれている文字や絵を全て点の集合体へと置き換えて認識しているのです。

まず、FAXが原稿の内容を読み取るときですが、光を原稿に照射しています。その光が反射したところは「白」反射しないところを「黒」と認識する仕組みになっています。
この2色を数字の「0」と「1」による2進数の電気信号に変換します。
そしてその内容を「0100011001100110・・・」などと電気信号として電話回線で送っているのです。

さて、電話回線で送られてきた電気信号を受け取った側のFAXはといえば、届いた情報のとおりに黒点を描写します。
その結果、たくさんの点が描写され、遠距離にいる相手の元に、コピーしたかのような文書が届いているのです。
こうして考えてみると、数え切れないくらいの点の位置を短時間で正しく読み取り、信号に変換すると言うのは、驚くべき技術と言えるでしょう。

このFAXと言うのは、1928年に日本電気の丹羽保次郎という人物によって開発され実用化されました。その頃から、基本的な仕組みは今も大きく変わっていないのです。
近年では、従来の電話回線によるFAXに加えてインターネットFAXというのも出現しています。
このインターネットFAXとは、どのような仕組みなのでしょうか。

インターネットFAXの仕組み

 

従来のFAXは、内容を送受信するのに、電話回線を使用していますが、内容の送受信にインターネット回線を使用したFAXを指して、インターネットFAXと呼んでいます。

「050から始まるIP電話を使用すると電話代が安くなりますよ」という話をインターネット業者の営業さんなどから聞いたことがあるという方がいらっしゃるのではないでしょうか?
050から始まるIP電話がインターネット回線を使用した電話であるのと同じ要領で、インターネットFAXもインターネット回線を利用しているので、通信コストは大分お得になるという利点があります。

また、送られてきたFAXはPDFなどのデジタルデータへ変換されるため、パソコンやスマートフォンで受信し内容を確認することもできます。
また、送信の際にもパソコンやスマートフォンからデータ送信を行い相手のFAXで出力させることも可能です。

従来のように、FAXはFAX同士、メールはメール同士でなくては行けないという隔たりがなくなり、メールとFAXを混合して使用することができるようになり、便利になっています。

このインターネットFAXをは利用する際の、難解なネットワーク設定やFAX設定などが不要で簡単に利用できるというメリットがあります。
また、インターネットFAXと従来のFAXは相互にやり取りができますので、送信先の環境を気にすること無く導入できるのも利点の一つと言えましょう。

FAXを使用する環境の方は、インターネットFAX機能の導入を検討してみるのが良いのではないでしょうか。また、一段と作業効率が上がること間違いなしでしょう。

 

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