大量の書類を作成する場合、資料としてまとめるために、ホチキス度目をしたり書類を折ったり、パンチ穴を開けたりと、大変な事務作業。結構な時間と手間がかかるという記憶はございませんか?
この作業を複合機がやってくれるようにする機能、それが『フィニッシャー』です。
これは、コピー機や複合機のオプション機器で、導入をすることで作業効率を劇的に上昇させることができるというものです。
この記事では、『フィニッシャー』について、まとめていきたいと思います。
フィニッシャーとは?
『フィニッシャー』とは、主にコピーや印刷した物を部数単位でまとめ、ホチキスや紙折り、またはパンチ穴を開けて印刷する機能のことをいいます。業務用コピー機や複合機にはオプションとしてこの、フィニッシャー機器の取り付けを可能にしているものがあります。
フィニッシャーは大きく2種類に分類されます。それは、コピー機や複合機の廃止部分内部に設置されている『インナーフィニッシャー』と、外付けでコピー機の横に設置するタイプの『サドルフィニッシャー』です。
『インナーフィニッシャー』とは
『インナーフィニッシャー』は、あまり印刷量が多くない企業向けのタイプで、数枚綴りの資料をホチキスでまとめるといった場合に良く使用されます。
その為、『インナーフィニッシャー』を導入できる複合機は主に「低速~中速機」と呼ばれる、印刷速度が1分あたり20枚程度の機種になります。
代わりに導入金額が安く抑えられるという点がメリットといえます。
注意は、使用頻度が高すぎると、故障の原因になる可能性がある点です。印刷数や使用頻度が多いという環境下では、外付けにする『サドルフィニッシャー』の使用のほうがおすすめできます。
『サドルフィニッシャー』とは
こちらは、『インナーフィニッシャー:と異なり、50枚、100枚といった厚みのある資料を綴じることにも対応しています。
また、『サドルフィニッシャー』に対応する複合機は主に「中速~高速機」で印刷スビードが毎分20枚を超える早い機種です。
印刷数や使用頻度が多くても、故障すること無く対応できるという利点がありますので、月に5000枚以上の印刷物があるような企業でよく使用されています。
ただ、機能や拡張性が充実している故に、導入価格が数十万円と高額になってくることから、大規模オフィスで使用されているケースが多くなります。
『フィニッシャー』で、何ができるの?
『フィニッシャー』でできることといえば、ホチキス留め、紙折り、パンチ穴あけなどと、多様で、オフィスでの資料作りなどに大活躍です。
印刷した物をまとめるという作業ですが、手動でやると、結構な手間がかかるもの。ここを機械に任せることで業務効率は抜群にアップします。
『フィニッシャー』の導入はどうすればいいの?
最後に、フィニッシャー付きの複合機をどのように導入するかについてまとめたいと思います。
プリンター新規購入時に合わせて導入
複合機のフィニッシャーは通常、本体のオプションとして販売されています。ですから、新規に複合機を導入する際に、セットで購入することができます。『サドルフィニッシャー』の場合には、フィニッシャーだけでも高額なので、後から取り付けるよりも、セット購入をしたほうがお得になることもありますので、新規購入時に検討されてはいかがでしょうか。
既存の複合機に後付けする
フィニッシャー単体で購入し、後から設置することも可能です。その場合には、複合機とメーカーをあわせて手配することになりますが、フィニッシャー自体が高額なので、おすすめはできません。「すぐに取り付けなくては話にならない!!」という環境でないならば、複合機自体の買い替え時期まで待つのが良いでしょう。
また、中古で複合機に合ったフィニッシャーを探すという方法もあります。