リサイクルトナーの豆知識

リサイクルトナーって何?

プリンターには、ご存知の方も多いと思いますが、インクジェットプリンターとレーザープリンターの二種類があります。

インクジェットプリンターで使用されるインクカートリッジは、カートリッジ内部に、液状のインクが入っています。

一方、レーザープリンター内部に設置されているトナーカートリッジには、インクの代わりに、トナーという帯電性を持ったプラスチックの粒子に、黒鉛・顔料などの色粒子を付着させたミクロサイズの粉末がつめられています。

一般的には、レーザープリンターのトナーは、プリンター本体を製造している、メーカーの純正品を購入し使います。
しかし、純正品トナーは高価でコストパフォーマンスの面で不利になります。
そのため、より安価で販売されている『再生品』が現在では、流通しています。

この『再生品』が『リサイクルトナー』と呼ばれるものです。

リサイクルトナーカートリッジ(カセット)って何?

リサイクルトナーとは、使用後の空になったメーカー純正のトナーカートリッジを回収し、分解、洗浄、修理などメンテナンスをしてから、純正品と同量の新しいトナーを補充して、再利用できるようにしたトナーのことです。

リサイクルトナーは使用済みのトナーカートリッジを再利用しているため、
純正品に比べると不具合率が高くなってしまったり、カラーの色の再現性が劣ってしまうなどのデメリットがあります。
しかし、純正品に比べるとコストが大幅に削減できるというメリットは非常に大きく、近年ではリサイクルトナーを導入する企業がますます増えてきています。

色の再現性が純正品より劣るのは、純正品のトナーには特許等の権利があり、全く同じトナーの使用ができず、汎用トナーを充填している事によります。

不具合の発生率については、純正品の不良率が1パーセント前後というのに比べると、リサイクル品は業者にもよっても変わりますが、現在1~5パーセント程度と言われています。

純正品と比較すると多少不具合率が高いリサイクルトナーですが、ほとんどのショップで初期不良による返品交換には対応しています。ですから、万が一の不具合に備えて予備のトナーを用意しておくことで、これらのデメリットはほぼ解消できます。

リサイクルトナーがどのように製造されているのかが気になる、という方は、
リサイクルトナーはどのように作られる?」という記事をご参照ください。

リサイクルトナー業者について

現在リサイクルトナーを取り扱っている業者は多く、販売価格にも差があります。
これは、業者や使用している機器のメーカーによって異なりますが、
純正品の価格を基準にすると、3割から5割程度の価格帯で販売する傾向にあります。

安価すぎる商品は、トナー製造上の諸経費の削減のみではなく、トナーカートリッジのメンテナンス費用を削減している可能性が高く、メンテナンスがきちんとされていないことがあります。そういった粗悪品を使用することで機器トラブルのリスクも高くなりますので、あまりにも安い製品の購入はは避けた方が良いでしょう。

また、リサイクル品はメーカー純正のトナーよりも機器の不具合を引き起こす率が高くなってしまいますので、価格の安さでなく、不具合が生じた際の対応を明記しているかなどの点を確認し、安心して信頼できる業者から購入するのが望ましいです。

信頼できるリサイクルトナー業者の探し方として注目すべき点は以下です。
・一定期間その製品の保証を行なっているか
・万一不具合が起きたときにきちんと対応してくれるのか
・連絡先をわかりやすく表示しているかどうか

企業などで、購入する場合などは、リサイクルトナーは2,3本まとめて購入してストックすることもあるかと思いますので、できれば保証期間が長期に渡っている業者から購入するほうが安心感が増します。

また、購入したリサイクルトナーが原因でプリンターなどの機器が故障した場合の修理費等の負担について明記してあるかどうかも調べておくべき点といえます。
そして、どれくらい長期間リサイクルトナー販売をしている業者かも見てみましょう。
長期に渡って安定して販売を行っているということは、それだけたくさんリピートするお客さんがいるということであったり、万が一の不具合対応にも慣れているということの目安になります。

リサイクルトナーを販売している業者は、通販が多いですから、必ずその業者のウェブサイトを閲覧し、上記の事柄を確認することがおすすめです。
また、その業者についてクチコミサイトや比較サイトなどで、購入者の声を確認してみるのも良いでしょう。

信頼できるリサイクルトナー業者の探し方 まとめ
・安価すぎる業者は避ける。
・トナーの保証期間をしっかり確認。
・万が一の不具合の時の対応を確認。
・連絡先がわかりやすく明記されているかを確認。
・ウェブサイトや口コミサイトなどを見てみる。

わからないことや不明な点は電話やメールで問い合わせてみましょう。
信頼できる業者ならきちんと回答してくれるはずです。

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