リサイクルトナーはどのように作られる?

ここまででリサイクルトナーとはどんなものか、他のトナーとの違いなどに付いて書いてきました。さて、リサイクルトナーですが、どのような工程を経て、販売されるのに至るのでしょうか?
「使用済み容器に、またトナーを詰め直しているだけでは?」
そんな風に思われがちですが、実は、メンテナンスなどのいくつもの工程を経てきちんと製造されています。
今回は、リサイクルトナーが製造される工程をまとめてみました。

1.回収

まず、お客様から回収した空のトナーカートリッジに傷や破損がないか、
再生可能かなどの事前チェックを行います。

トナーカートリッジを再生する際に使用済み空カートリッジは必ず欠かせません。
これを無しにリサイクルの行程は始まりません。
近年どの製造工場でもこの空カートリッジの調達に特に力を入れています。

基本的には、お客様から返却されたものを再生しますが、発売されたばかりの新しいプリンター機種の場合、空カートリッジは入手が困難です。
そういった場合には、専門の業者にお金を払って、空のカートリッジを買い取ったりすることもあります。

2.分解・検査

次に、リサイクル用のトナーカートリッジを分解し、各部品の動作確認を行っていきます。この段階では熟練の担当者が一つ一つの各部品を丁寧にチェックしていきます。

3.クリーニング

残っている微量な古いトナーをすべて除去し、カートリッジ及びすべての部品をキレイに洗浄します。そして、続きの工程で組み立てとトナー充填を行っていきます。

4.トナー充填

高品質の新しいトナー粉を充填します。

5.部品交換

消耗品であるドラムは、高品質の新しいドラムに交換されます。また同時に、劣化、摩耗している他の部品も交換を行います。

6.組立

パーツの精査、洗浄、トナー補填、修理交換が終了したトナーカートリッジを組み立てます。こちらも、技術と経験が必要な作業で、一つ一つが丁寧に組み立てられます。

7.プリントテスト

最後に動作確認テストが行われます。完成した再生トナー一本一本が、実際のプリンターを使って印字テストされます。そこで、合格したトナーカートリッジだけが次の梱包工程に進むことができ出荷されていきます。

8.梱包・出荷

完成したトナーカートリッジを、お客様にお届けします。
テストプリント終え、テストに合格した製品は、梱包工程へと進み緩衝材などで丁寧にパッキングされます。近年では、即日発送してくれる通販業者も多くなってきていますので、日本国内の一部地域を除いて、翌日にはリサイクルトナーが手元に届くようになっています。

記事で紹介した商品・関連商品など

OKI(沖データ) TNR-M4D2 リサイクルトナー【大容量】 印字枚数:7000枚  対応機種:B410dn/B430dn4,472円 (税込)