レーザープリンターは、トナーカートリッジの中に封入されている微粒子であるトナーを、静電気の仕組みを利用して紙に写し、圧力を加えて定着させることによって印字を行うという仕組みで動作しています。
このため、印刷枚数が増すにつれてカートリッジ内のトナーが消耗し、
やがてトナーの残量が一定以下になると、プリンターやパソコン画面にトナーカートリッジの交換を促す表示が出るようになります。
一般に家庭で普及している、インクジェットプリンターの場合、インクカートリッジを交換する際、使いきったインクカートリッジを取り外した後に、新しいインクカートリッジを、古いインクカートリッジと同じ場所にはめ込んで完了、となっている製品がほとんどです。
一方、レーザープリンターのトナーカートリッジの交換はこれより若干手間がかかります。
説明書をよく読んで、トナーカートリッジの正しく交換、設置する必要があります。
トナーカートリッジの交換方法は、ご利用のレーザープリンターのメーカーによって、多少異なりますが、
一般的に、
1.プリンター本体のカバーを取り外し、中で固定されているカートリッジを取り出す。
この時、取り外したトナーカートリッジを床などに置く場合は、トナー粒子が置いた場所に付着してしまう可能性が有りますので紙を敷いてから置くようにすると汚れなくて良いでしょう。
2.新しいトナーカートリッジを袋の中から出し、軽く数回振ってトナーカートリッジ内のトナーを均一にします。（カートリッジ内部でトナーが偏っていると、キレイに印字されない場合がありますので、カートリッジを振る作業は忘れずに行ってください。）
密閉するためのシーリングテープが付いている場合は、必ずトナーを振ってからテープを引き抜いてください。
また、トナーカートリッジを振る時はできるだけ水平に持つようにしましょう。
これは、傾けてしまったまま振るとトナーカートリッジ内にあるトナー粒子ががこぼれ出てきてしまうことがあるためです。勿体無い上に、汚れてしまうのが困りどころですね。
3.トナーカートリッジを振った後は、プリンター本体に正しく差し込み設置します。
設置ができたら印刷テストを行って見ましょう。きちんとテストパターンが印字されていれば交換作業は完了です。
よくあるケースですが、2の工程でシーリングテープを引き抜き忘れてしまうと、印刷ができないので注意しましょう。
注意点
※トナーの成分は人体には無害ではありますが、手や衣服についた場合はすぐに洗射落とすようにしましょう。
※床などにこぼしたトナーは、ほうきで掃き取るか、石けん水を湿らした布などでふき取っておきましょう。
掃除機を用いると微粒子のトナーが掃除機内部に充満し、故障の原因となりますので、掃除機の使用は避けるのが良いでしょう。
※トナーは火気厳禁です。カートリッジに残っているわずかなトナーに引火し、火傷を負ってしまう可能性があります。
※使用済みの空カートリッジは購入したショップの回収方法を確認し、回収してもらうのが望ましいです。使用済みのカートリッジは貴重なリサイクル資源です。地球環境保全のためにもご協力をお願い致します。
