互換トナーって何?

『互換トナー』という名前を聞いたことが、皆さんはあるでしょうか?
トナーの一種ですが、どんなトナーかご存知ですか?
今回は、『互換トナー』についてまとめてみました。

『互換トナー』とはプリンターメーカー以外の業者が製造しているトナーのことを指します。主に中国で生産され、プリンタの機種に合わせて互換性があるカートリッジを利用して、製造した商品のことをいいます。
『互換トナー』は製造されたばかりの新品を、純正トナーのおよそ半額程度で購入することができます。

リサイクルトナーとの差異

大きな違いは、リサイクルトナーは使用済みのカートリッジを再利用してメンテナンスを行いトナーを補充して使用できるようにしますが、互換トナーは互換性がある新品のカートリッジを加工して製造されています。
純正トナーではないという点と、安価のため仕入れやすいトナーであるという点はリサイクルトナーとの差はありません。

互換トナーの品質

互換トナーの品質は製造する業者にもよりますが、やはり、メーカー純正品やリサイクルトナーよりは劣ってしまう場合が少なくありません。
主に中国が原産のため、各輸入業者によっても差が出る場合があります。

互換トナーのメリットとデメリット

<メリット>
・純正のものと比較しても、物によっては印刷品質が同等となる製品も存在している。
互換トナーの印刷品質については、販売店・製造業者によって変わってきますが、
リサイクルトナーと同様に、近年は品質が向上し、純正品と同等の実力を持つ商品も少しずつ増えてきました。

ただし、互換トナーにおいても、トナーはメーカ純正品と全く同じ成分ではありませんので印刷品質は気になる部分です。注意深く比較していただきたいところです。

・通常よりもトナーの量が倍以上格納されているお得商品がある。
純正品のカートリッジでは一定量のトナーしか詰められませんが、互換トナーはその構造によって通常よりも多くのトナーを詰められるように製造している製品があります。トナーの量が多いとそれだけトナーを買い換える頻度が減るので、コスト削減に役立ちます。

・生産が終了しているトナーであっても購入することが出来る。
長くプリンターを愛用意していると、型落ちしてしまったプリンターとともにトナーも製造停止となってしまい手に入らなくなる場合があります。
通常だと、プリンターのトナーが手に入らなくなってしまったため、プリンター自体まで買い替えが必要ということになってしまうのですが、互換トナーで正常に動作すれば、引き続き同じプリンターを使い続けることができます。
これは純正メーカーにはないメリットです。

<デメリット>
・製造しているメーカーによって、性能に大きく差が出てしまう。
通常純正品であるなら、同じトナー同士の印刷品質に差はそれほどありませんが、
互換トナーに関しては生産した業者によってその差が大きく開いてしまいます。
互換トナーを使用する際にも、まずどこの商品が一番綺麗に印刷することが出来るか、安心できる品質を保っているかという点によく注意を払う必要があります。

・トラブルが起きた時、無償保証が効かない可能性がある
リサイクルトナー同様に、互換トナーに関しても、プリンターに不具合が起きた時、
メーカーの保証期間内であったとしてもトラブルの内容によっては、保証が適用されず、有償での修理や対応になる場合があります。

殆どのメーカーで保証している範囲は、純正品トナーの利用をした際の印刷トラブルです。互換トナーやリサイクルトナーによって生じたトラブルはお客様瑕疵とみなされてしまい保証が適用されません。
そのため、こうしたトラブルが起きた場合でも無償での対応にこだわりたい場合は、純正トナーの購入をお勧めします。

プリンターメーカーの保証対象外になる点ではリサイクルトナーと同様の危険度を意識する必要がある互換トナーですが、その種類には大きな差異はありません。注意しなければならない点は、現状互換トナーの中には粗悪な模造品も混ざっていることがあるため、純正品のパーツをメンテナンスしているリサイクルトナーよりも不具合の発生率が若干高くなることです。

保証に関しては、同様のリスクが有るもののコスト面ではどちらのトナーにも利が有りますので、不具合の発生率の点でリサイクルトナーと互換トナー、どちらを使用した方が良いかは、導入する際にしっかりと検討いただくのが良いのではないでしょうか。

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